2010年10月24日日曜日

MBS 孫泰蔵氏による特別セミナー「日本にベンチャーの風を!」

昨日、MBS(明治大学ビジネススクール)で孫泰蔵さんによる特別セミナー「日本にベンチャーの風を!」を開催いたしました。



まずはご多忙の中、ご講演頂いた孫泰蔵様、スタッフの方々、参加者の皆さん、お手伝いをしてくれた方々、関係各位に心より感謝申し上げます。

また、当然ながら泰蔵さんのもとには多くの講演依頼があります。そのほとんどを断っているとのことですが、今回のテーマが「起業」であったことと、泰蔵さんの「日本にシリコンバレーをつくりたい」という想いとがマッチングしていたので実現できた思います。

さて、講演内容は泰蔵さんご自身の経験、ターニングポイントになった出会い、考え方。そして「孫泰蔵の志」などをお話いただきました。

ターニングポイントになった出会い(Yahoo! David Filo と Jerry Yangとの出会い)
大学4年生の時、周りの人間が就職先を決めていく中、「自分は何をやっていいのか分からない」、「自分に何ができるのかわからない」そんな悶々とした日々を送っていた。そんな時、兄正義氏からYahooという面白い会社があることを聞きすぐに渡米。そこで出会ったのがYahooを創業したこの二人です。彼らは本気で「自分たちがやっていることはすごく意味があること」だと信じていて、寝る間も惜しんで仕事に熱中している。そんな姿をみて泰蔵さんは大きな刺激を受けたようです。
そして、Yahoo Japan立ち上げの1996年からの3年間は日本に自分よりインターネットを見ている人間はいないと言い切れるほど没頭したとのことです。なぜこれほど打ち込むことができるかといえば、好きなことをしているからです。つまり、とにかく自分が好きなこと、楽しいと思うことをやるというのが起業のポイントと言えるでしょう。

●事業ドメインの選定条件
①自分がやってて楽しいこと、ワクワクすること
②ダントツNo1になる可能性を秘めていること
③ビジネスモデルでパラダイムシフトを起こし、高収益を上げられる
④自己増殖/収穫逓増のビジネスモデルを構築できる
⑤努力/根性のみに頼るのではなく、仕組み/スキームで勝てること 

●起業で学んだこと・考え方など
・まさか自分が起業
父上や兄上がもがき苦しむ姿をみて泰蔵さんは「自分にはできない」とずっと思っていたようです。しかし、本気で好きになれることに出会い覚悟を決めたとき迷わず起業しました。

・納得するまで突き詰める
「努力し尽くしたと言えまでやってみろ!」つまり、自分を納得させるのは一番難しいということです。

・バカの壁
「お金がないからできない」とか「技術がないからできない」というのは自らの頭の中で勝手に作っているだけ。これを「バカの壁」という。まずは行動ということですね。

孫泰蔵の「志」
2030年までにアジアにシリコンバレーを創りたいというのが泰蔵さんの志です。ベンチャーがキノコのように次から次へとポコポコと生まれてくるそんな環境を創りたいとおっしゃていました。もちろん泰蔵さん一人でやるのではなく、周りの人を巻き込んで実現するでしょう。今の自分に何ができるかわかりませんが、20年後同志として「共働」していたいと思います。

最後に
シメの言葉としてこんな言葉をいただきました。「一隅を照らすもの、これ国の宝なり」。ご存知の方も多いと思いますが、最澄の言葉です。ほんの小さなことでもいいから社会の役に立つことをする企業や人々は国の宝だと言うことですね。まさに、ベンチャーこそ、「一隅を照らすもの」であり、日本を元気にするためにはベンチャーが自己増殖するエコシステムをつくることが必要だと思いました。


以上のような内容でした。話を聞いていた者全員が泰蔵さんの話し方、人がらに魅力を感じ、様々な感想を持ったと思います。このような機会を頂けたことに改めて感謝するとともに、この学びを起業あるいはビジネスの中で活かす事が泰蔵さんへの恩返しになるのでしょう。

講演内容については大元さんがブログをアップされてますのでご確認下さい。

【孫泰蔵さんによる「起業セミナー」、「日本にベンチャーの風を」についてまとめました】

何か補足や感想などがありましたら、お気軽にお声がけ下さい。

ありがとうございました。












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