2010年9月30日木曜日

ソフトバンクアカデミア「意思決定の極意」に参加しました

先日(9月28日)ソフトバンクアカデミア公開講義に参加させていただきました。その備忘録として内容をまとめてみようと思います。

まだ見ていない方はUstでご覧になれますのでご確認下さい。
▼こちら
http://www.ustream.tv/recorded/9868282

さて、講義のタイトルは「意思決定の極意」、内容はソフトバンク30年の歴史の中で孫さんが30の大きな局面でどのような決断をしてきたのかについてです。

個別の事例についてはUstで確認いただき、結論を先に申し上げると意思決定とは「もうひとつを断ち切ること」、その能力がリーダーには必要であるということです。そして、決断の基準になるのは志、これだけは譲れないという信念であるということです。場合によってはハイリスクを背負って攻めるときもあれば、思い切って撤退することもある。一人で戦うときもあれば、仲間を作る場合もある。これらの決断はリーダーの志で意思決定されるということです。

ソフトバンクの歴史の中で、(孫正義の決断)一番印象に残った事例はYahoo.bbのADSLの事例です。当時日本は先進国の中で最もブロードバンド化が遅れ、利用料も高い状況でした。そこでソフトバンクが日本をブロードバンド最先端国にするという目標を立て、NTT、総務省と戦いながら消費者に安価なサービスを提供しました。その結果日本のインターネット人口も爆発的に増え、便利で快適なサービスを享受することができるようになりました。

当時はインターネットバブル崩壊直後で株価も100分の1になり、周囲は全員反対の状況でしたが、それでも孫正義は決断を下したのです。

僕は孫さんと30メートルくらい離れた席にいましたが、だんだん距離が縮まるのを感じました。もちろん物理的な距離ではなく、精神的な距離です。鉄は熱いうちに打てというように孫さんの熱い思いを感じ取った今こそ、僕は行動しなければならないそう決断しました。

2010年9月28日火曜日

愚か者に課される税金

10月1日からタバコ税が増税となります。僕は6年前に完全禁煙したので増税は歓迎だし、どうでもいいのですが喫煙者時代にある人から聞かされた話を思い出しました。

それは「愚か者ほど税金を課せられる」という話です。タバコを吸う、公営ギャンブルをする、お酒を飲む行為はすべて税金が課せられます。この3つの行為には共通点がありますが何だかわかりますか?

そう、これらの行為はすべて「~中毒」という共通点があるのです。誤解を恐れずに言えば暴力団の麻薬販売システムと同じと言えるでしょう。

以前、タバコと借金・タバコと肥満には相関があるという記事を読んだことがあります。つまり、意志の弱い人、だらしない人、刹那的な生き方をする人ほど喫煙率も高く、借金をする傾向があり、肥満である確率が高いという記事でした。

この記事を読んだとき、まさにその通りだと思いました。なぜならば、僕自身のことだったからです。28歳前後まで堕落した生活を送り、体重も90キロ近くあり、ヘビースモーカーおまけに借金もしてました。そんなとき先ほどの愚か者に課された税金の話を聞き、何だか悔しくなり、タバコもやめ、ジョギングしたり健康志向になりました。

僕の友人にもタバコを吸う人もいるし、タバコを吸う人が全員愚か者とは思わないが、歩きタバコや禁煙地域でタバコを吸うなどマナーを守れない人が多いのも事実です。社会人としてマナー以前に周りへの配慮や想像力を働かせ欲しいと思うときもあります。

いつものように最後のオチがありませんが、タバコを吸う人も吸わない人も気持ちよく過ごしたいですね。


*こんな記事を見ると先日見たバイオハザードを思い出します。まあ、ニコチンもTウィルスみたいなものかも知れませんね。ちゃんとリスクとリターンを考えた行動をした方がいいでしょう。

タバコ盗難の被害が急増 「値上がりする前に…」
http://www.j-cast.com/2010/09/27076789.html









2010年9月26日日曜日

「フェルミ推定をやってみよう!」

今週から大学院が始まり、今日が僕自身の後期スタートとなりました。早いもので残りの学生生活も半年となりました。入学当初抱いていた自分の成長像とはだいぶかけ離れているけど、何とか挽回できるよう、そして悔いの残らないよう全力で楽しみたいと思います。

ということでブログをこちらに移してから初めてMBAというカテゴリーでのエントリです。MBA関連では自らの復習も兼ねロジカルシンキングなどの思考法について書きたいと思っていたらちょうど今日「フェルミ推定」の話が少しあったのでこれを題材にしてみます。

早速ですがこちらの問題を考えてみて下さい。

Q:東京都内には何匹くらいの蚊がいるでしょうか?

このような突拍子もなく掴みどころのない問題をいくつかの手掛かりを論理的に推論し、答えを導き出すのがフェルミ推定です。このような問題はコンサル会社の入社試験で良く出されています。実際のビジネスでは正しい答えなどなく、仮説・検証のプロセスが求められます。そのようなひとつがこのフェミニ推定です。

今日の授業では回答を議論しなかったので他の人の優れた意見は聞けなかったけど、僕ならこう考えるということで紹介します。

知識。事実をベースに仮定を立てる
・東京都の人口を考える
1200万人と仮定
1億2000万÷10(日本の人口の1割くらいと記憶していたから)

・一年で蚊に刺される回数を考える
刺される時は3ヶ所、年に10回くらい
3×10=30

・蚊の寿命は短く同じ蚊に刺されることはないと仮定

・血を吸うのはメスだけである
メスと同数のオスがいると仮定

1200万×30×2=7億2000万

A:7億2000万匹

以上が僕が考えたプロセスです。もちろん答えはないので正解とか不正解とは言えませんが、このように仮説を立てて進めていくということが重要です。(あまり参考にならないと思いますが・・)

本当にザックリやってしまったのでもっといい考え方があったら教えて下さい。

最後に有名な本ですが、参考になるので紹介します。興味のある方は読んでみて下さい。


細谷 功  地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」
 http://amzn.to/dmr4RD



















今日は眠いので以上です。オヤスミなさい。

2010年9月24日金曜日

ルンバの兄弟は凄いやつらだった!

突然ですが、10月7日(木)に明治大学リバティホールでアイロボット社CEOコリン・アングル氏のセミナーがあります。当日は僕も関係者としてお手伝いをする予定なので、その告知を含めたエントリです。

お掃除ロボット「ルンバ」は日本国内での出荷台数も10万台を超えているので使っている方もいらっしゃるでしょう。また「なんちゃってルンバ」みたいなものも含めると結構お掃除ロボットって普及しているのかもしれませんね。

我が家にもホンモノのルンバ君がいますが、これがメチャクチャ重宝しています。何と言っても朝出掛けるときにスイッチを押せば、帰宅した時には部屋の中がキレイになっているのですよ!これはとても感動です。最初は本当にキレイになるのか心配でしたが、床に置いてある物をちょっとずらせば、ほぼ完璧に掃除してくれます。吸い取ったゴミの量からもそのパワフルさがわかります。たまに在宅時に起動してルンバの動きを見ると愛しくなります。何度も繰り返し健気に掃除する姿が可愛くてしかたなくなります。

以前、アイロボット社の日本総代理店セールス・オンデマンド社の方に聞いた話では、一人暮らしのお婆さんの家のルンバが故障した際、新品で代替交換をしようとしたところ、どうしても今使っているルンバでなければ困ると言い、新品ではなく修理を申し出たということでした。通常家電製品などで不具合が発生した場合、喜んで新品交換を受けるが、ルンバのような製品はペットのように愛情が湧いてくるようです。それくらいカワイイです。

さて、ルンバはそこそこ有名ですが製造元のアイロボット社について詳しく知っている人は少ないでしょう。ということで調べてみたらこれがかなり凄い会社でした。掃除機と言えば家電メーカーのようにTVや掃除機を製造してそうですが、この会社は軍需ロボットや災害地で活躍するロボットを作っているのです。つまり、ロボット専業の会社です。

どれだけスゴイかはyoutubeに動画があったのでこれを見てもらえばわかると思います。

・米同時多発テロで被害を受けた世界貿易センタービルの瓦礫の中で活動したPackBot(パックボット)

・プール清掃ロボットVerro(ヴェロ)

ということでルンバの兄弟は月に行って探索したり、戦闘地域に行ったり、被災地で活躍したり、水に潜ったりとスゴイやつらでした。

【告知】
アイロボット社CEOコリン・アングルが来日。自らの成功体験や、ロボット開発秘話などを熱く語ります。
日時:2010年10月7日(木)
場所:明治大学 リバティホール
参加料:無料
応募締切:2010年9月30日
定員:200名

起業を志す社会人の方、ロボット研究に取組む学生の方、ぜひこの機会に参加してみませんか。もちろん、一般の方も大歓迎です。 

【お申し込みはこちら】




ウチのルンバ










2010年9月23日木曜日

ギャザリング、会員制セール、グルーポン系などなどありますが・・・

以前からずっとまとめてみようと思っていたのですが、今回やっとまとめることができました。(といってもホントに簡単ですが)

最近、「グルーポン」、「フラッシュマーケティング」というキーワードとともにギャザリングとかGILTなどの会員制ブランドセールサイトなども注目されています。それらの違いがいまいち明確ではなかったので簡単にまとめてみました。


どれも決して新しいサービスではないけれど、既存のビジネスにソーシャル性がプラスされたモデルと言えると思います。ベースとなるモデルは違いますが、誰かに伝えたくなる効果(Buzz)や、みんなでお得な体験をしようというソーシャル性が共通といえます。特にグルーポン系サービスはツイッターなどのリアルタイム性がプラスされ、拡散効果がより高いと言えるでしょう。

・ギャザリング:共同購入+ソーシャル性
・会員制セール:お得意様セール+ソーシャル性
・グルーポン:タイムセール+ソーシャル性

グルーポンの例を見るまでもなく、インターネット上のサービスは参入障壁が低いため、すぐに模倣されてしまいます。グルーポン系サービスは現在50社近くが乱立していますが、いずれ淘汰されるでしょう。現に会員制ブランドセールではGILT、グラム―ルセールス、B4Fなどに集約され、日本でもデジタルガレージなどが設立したブランディッシモもサービスを停止しています。

経営側からみてみるとギャザリングや会員制セールは在庫ビジネスであり、仕入れルートが肝と言えます。その点グルーポンはサービスの仲介なので多額の資金は必要なくローリスクなビジネスと言えるでしょう。

特にグルーポンの登場はアパレルや家電などに限られていた割引を飲食店やエステなどリアル店舗と連動させたのが消費者に受け入れられた理由だと思います。

これからもソーシャルメディアを活用した新しいサービスが登場し、我々の生活が豊かになることを期待しましょう。

ではでは。

そうそう、会員制サービスを研究しているとツイッターでつぶやいたら、こんなレスをもらいました。
うれしいですね。どちらも応援したいです!


GILT:
グラムール セールス:








2010年9月21日火曜日

電子書籍を読んでみた(ザッポスの奇跡)

先日キンドルを購入したので電子書籍で一冊読んでみようと思っていたところ、ずっと読みたい本リストに入っていた「ザッポスの奇跡」が500円で販売していたので迷わず購入してみました。

内容については後でまとめますが、キンドルで読んだ感想を先にまとめます。
先日報告したように電子インクは本当に見やすく目も疲れないので、何の違和感もなく読む事ができました。しかも軽量なので長時間の読書も全く問題ありません。逆に不便だったのがPDFの対応です。本体をタテにした状態でフル画面表示をすると字が小さすぎて読めません。拡大するといちいちヨコにスクロールしなければならないので面倒臭いです。仕方がないので本体をヨコにして読みましたが、こうすれば問題なく読めました。

さて肝心の内容についてですが、こんな会社があったのかと感激しました。どこまでも企業文化にこだわった会社です。顧客に最高のサービスを体験してもらうためには社員がすべてである。だから社員に成長してもらいたい。こんな姿勢です。まさに会社と社員が同時に成長できる関係が構築されています。

ザッポスのコア・バリュー
①サービスを通して、WOW(驚嘆)を届けよ
顧客を、同僚を、取引先を、パートナーを、そして投資家を驚嘆させる会社でありたい。

②変化を受け入れ、その原動力となれ
常に変化している会社でなくてはならない。

③楽しさと、ちょっと変わったことをクリエイトせよ
「はみだす」ことを恐れるな!

④間違いを恐れず、創造的で、オープン・マインドであれ
未開拓の可能性、解決策を模索する会社でありたい。

⑤成長と学びを追求せよ
社員一人一人が、常に向上する姿勢が、会社の成長に繋がる。

⑥コミュニケーションを通して、オープンで正直な人間関係を構築せよ
互いに信頼できる人間関係を築く為には、コミュニケーションが鍵。

⑦チーム・家族精神を育てよ
「同僚」を超えるつながりを築く。そうすれば、どんな問題も課題も力を合わせて乗り越える事が出来る。

⑧限りあるところからより大きな成果を生み出せ
現状に甘んじることなく、常に「より良い結果」を目指す会社でありたい

⑨情熱と強い意志を持て
常に「できる」という姿勢で万事に取り組む会社でありたい。

⑩謙虚であれ
全ての人を尊重する会社でありたい。

僕もこれから起業する予定です。技術も優れた製品もありませんが、このようにしたいという情熱と価値はあると自負しています。ザッポスを参考に少しでも社会に貢献できる会社をつくりたいと思います。

2010年9月20日月曜日

焼け野原願望って知ってますか?

今まで知らなかったのですが、「焼け野原願望」という言葉があるようです。簡単に言うとすべてを焼け野原にして最初からやり直したい。つまり、オールリセット願望とも言えると思います。

この言葉を聞いた時、まさに自分のための言葉かと思いました。実際、この願望はいわゆるロスジェネ世代の30代後半がもっとも強く持っているようです。僕らの世代は生まれた時はオイルショック、バブル崩壊、受験競争、就職氷河期と自分たちの力では変える事のできない決定的不幸が多いと言われています。愚痴をいっても何も変わらないのは分かっているけど、あと5年前後ずれて生まれていたら少しは違った人生なのかなぁ、なんて酒を飲みながら話すこともしばしばです。

さて、話を僕自身のことに戻すと去年大学院に入学してMBAを学んでいますか、入学した動機はやはり自分を変えたいという願望からでした。しかし、よく考えれば分かるように現実には人生をリセットする事なんてできません。僕が見つけた答えは、リセットするのではなく、螺旋的に成長すればいいということです。つまり、グルグルと同じところを回っているようだけど、少しずつ成長すればいいということです。この考えにたどり着いた時、気持ちがすごく楽になったのを思い出します。

最後にまとめようと思ったのですが、オチがないのでここまでです。

2010年9月19日日曜日

キンドル3を入手しました

先日衝動買いしたキンドルが手元にきたのでその使用感を報告しようと思います。

第一印象は「めちゃくちゃローテク」です。タッチパネルに慣れてしまったので思わず画面をタッチしたくなります。もちろん画像もモノクロなのでほんと数年前のガジェットの感覚です。

しかし、電子書籍リーダーとしては最高にいい製品です。思いつくメリットを挙げると、
・軽い
・目が疲れない
・見やすい
・メールとかツイッターが気にならない
・クレバーに見える

機能的にみたらipadとは比べものにならないローテクですが、電子書籍リーダーに機能を絞ればキンドルに軍配が上がると思います。軽くて見やすい、読書に集中できるのがいいところです。

逆に不便に感じたのは画面の大きさです。PDFを画面サイズにすると字が小さすぎて読みにくいし、大きくするとスクロールしなければならなくなります。したがって画面を横にして読んでいます。

まだあまり使っていないのでこれからいいところ、悪いところがでてくると思いますので、気がついたことがあったらまたレビューしたいと思います。

*待ちうけ画面は何パターンあるのでしょう?と思うぐらい豊富のようです。



2010年9月16日木曜日

学歴ロンダリングについて 

今週の週刊ダイヤモンドに気になる記事があったので読んでみました。




気になったのは「驚愕の学歴ロンダリング」という記事です。学歴ロンダリングとは大学院を利用して最終学歴を難関校に格上げすることです。例えば、大学入試時代、東大に入れなかった人が比較的ハードルが低いと言われる大学院入試で東大大学院の肩書きを入手するようなことです。

正直この言葉を聞くと不快感というか残念な気持ちになります。なぜならば実際、大学院に入学し、そこを卒業するわけなのでロンダリングではないと思うのですが一般的にはこれを学歴ロンダリングと言うようです。

確かに一流校と言われる大学のブランドには様々なメリットがあると思います。しかし、肩書き目当てで入学する人はごく一部だと思います。特に僕のように30代の人間は学ぶ事に価値を認めて入学してきています。学歴ロンダリングとかいう人は実際大学院で学んでみればいいと思います。学歴が欲しいという目的では決して続けることはできないと思います。

僕自身、20代の頃は学歴コンプレックスもありました。しかし、学歴があったら今と違う人生だったかというとそれほど変わらないと思っています。社会に出てからはいくらでもチャンスがあるし、最終的に社会とは人と人との営みであるわけだから、人間性やコミュニケーションの方が重要です。

最後に大学院(ビジネススクール)に通うものとして言わせてもらうと、社会に出てからの学習はとても刺激的です。自分の人生を切り開く分水嶺になる可能性がありますので是非学ばれてはいかがでしょうか。

クリーニングにソーシャル性がプラスされた

検索をしていたらたまたまこんなサービスをみつけました。

【ドレスファイルオンラインクローゼット】
http://dressphile.jp/




すでにご存じの方もいらっしゃるかも知れませんが、僕はこのありそうでなかったサービスにとても興味を持ちました。クリーニングして保管するサービスは今までにもあったと思いますが、画像をアーカイブして他の人にも見せられるというのが新しく、ソーシャルメディア時代にマッチングしています。

本と同じように、「ぼくの服のセンスどう?」「この服いいでしょう!」と他人に見せたい欲求、評価してもらいたい欲求が人間にはあると思います。そこを押さえたサービスだなあと感心しました。

このモデルも応用が効くと思うので何かと掛け合わせば新しいものが生まれるような気がします。

2010年9月15日水曜日

読書管理サービスと本棚  

数多くあるwebサービスの中で最近重宝しているのが、読書管理ツールです。同様のサービスがいくつかありますが、僕は「ブクログ」を使っています。詳しいサイトを見つけましたので下記のリンクをご参照下さい。

【無料の「読書管理サービス」8選】
http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000056023,20412860,00.htm

このブログのサイドにも僕の本棚がありますが、このように自分の読んだ本、読みたい本を管理することができるツールです。個人的にも今年は修士論文の執筆があるため、読書量も多く、読んだ本の管理ができるこのサイトには本当に助けられています。

さて、ブクログのすばらしさを伝えたいのはもちろんだが、今回伝えたいのは「本棚」についてです。
正直この本を読むまで「本棚」について考えたことなどなかったが、とても説得力のあることが書かれていました。


内田 樹 (新書 - Aug 17, 2010) の 街場のメディア論 (光文社新書)
http://amzn.to/bhDMqD

人間には他人に認められたい欲求がありますが、実は読書にも同じような事があります。自分が読んでいる本を他人にみせたいと思うのです。なぜならば、読んでいる本によってその人の趣味嗜好がわかり、読書量が多ければ頭が良くみえるからです。「あいつはこんな本読んでいてスゲーなぁ」となるわけです。それを表わすのが本棚というわけです。

実際このサービスを使うようになり、書評をかいたり、メモをとるようになり簡単に振り返る事ができるようになりました。これからもできるだけ多くの本と出会いたいと思います。

2010年9月14日火曜日

グルーポンの次はこれだ!(4foodを知ってますか?)

グルーポン系サービスが乱立していますが、次にくるのはこれだというサービスを見つけました。

CGMという言葉ご存知ですか?そうCGMとは Consumer Generated Media、 日本語では消費者生成メディアメディアと訳されます。SNSやブログ、アマゾンの書評に代表されるユーザーによって構成されるメディアのことです。

このネットでの仕組みをリアルなサービスとして取り入れたビジネスがアメリカで誕生しました。
まさにソーシャルメディアとリアルビジネスの融合です。それが4food(フォーフード)です。

【4food】
http://4food.com/
【関連記事】
http://smallbusiness.aol.com/2010/06/29/4food-new-nyc-burger-restaurant-goes-all-in-with-social-media/


4foodのしくみは上の図のようにユーザーがオリジナルハンバーガーのレシピを開発し名前を決める。それをツイッターなどで告知する。販売に応じて報奨金がもらえる。といったしくみです。

さらに4foodはiphoneなどのデバイスをオーダーシステムとして活用し、レジに並ばなくてオーダーできるようにしています。これは人件費削減の効果もあります。

まさに4foodは、リアルビジネス+ソーシャルメディア+デバイス+消費者を統合したビジネスモデルと言えると思います。このしくみは他でも使えると思うのでまた新しいモデルが生まれてくると思います。

2010年9月13日月曜日

ぐるなびと食べログ

iphoneのアイコンを整理しようとして「最近ぐるなび使ってないじゃん」という事に気づきました。昔は会社の飲み会やちょっといいレストランなどぐるなびにはとてもお世話になっていましたが、今は専ら食べログにシフトしてしまいました。

どうやらこの流れは僕だけでなく、全体的にも同様です。詳しいデータは下記のリンクで確認してもらいたいのですが、まさかぐるなびの独壇場だった食部門が後発の食べログにPVで抜かれるなんて思いもしなかったです。(売上ではなく、あくまでPV)

【東洋経済】
グルメサイト戦争! 口コミパワーで食べログが首位奪取、王座陥落のぐるなび
http://news.toyokeizai.net/business/strategy/detail/AC/aa3ee7e606b398bbb813c33a1283da0b/

どちらも同じ飲食店情報のサイトですが、一番の違いはやはりこれでしょう。

ぐるなび
飲食店側が発信する情報

食べログ
ユーザーが発信する情報

ソーシャルメディアのパラダイムシフトとしてあげられる情報の非対称性の縮小、つまり情報発信が企業側から消費者側に変わるという特徴にまさに合致した事例なのです。お店がこの料理が美味しいからオススメですと言うより、クチコミでこの料理が美味しいからオススメだよと言う方が心に響きますよね。僕なんかはマズかったらどうしようといった不安を回避したいからクチコミを信用してしまいます。

もちろん、ぐるなびのビジネスモデルのすばらしさは認めています。営業社員によるコンサルティングは他にない付加価値といえるでしょう。

最後にまとめると、今現在はCGMを利用した食べログの方がソーシャルメディア時代に適したサービスと言えると思います。

ちょうどお腹が空いてきたので食べログで探してみます!では。





ぐるなびと食べログが並ぶ僕のiphone

ソーシャルメディアとの出会い

2000年前後、インターネットを中心としたIT革命の変化のスピードについていくことはできませんでした。そして2010年、ソーシャルメディアを中心にした革命が起きていると感じています。

特にツイッターの登場は衝撃的でした。人とのつながり、情報の流れなど我々のライフスタイルに大きな影響を与えたと思います。例えば、広告やCMの話は信じないけど、ソーシャルメディアの中の仲間が言ってることなら思いっきり信じる事ができる。地震速報や電車の遅延情報などもwebで探さなくても欲しい情報は向こうからやってくるなどがあげられます。

ソーシャルメディアによる変化についてはこれから様々な場面で書いていこうと思いますが、僕の感想を最後に述べます。

僕がソーシャルメディアによって一番変わったと思うのは「より現実に近づいた」ということです。数年前までインターネットのネガティブな分として匿名性による不正や誹謗・中傷などがあげられましたが、これは今後少なくなると思います。なぜならば、ソーシャルメディア時代では個人の情報をオープンにすることにより、様々なメリットを享受できるからです。いわゆる”社会の目”があるので自分にとってマイナスになる発言や行動は基本的にとらなくなる。また、大多数の人はそういった不届き者を相手にしなくなるからです。自らの情報を公開することで共通の趣味を持つ友達や転職など多くの機会がもたらされます。つまり、ソーシャルメディアによって無機質で冷たい関係から血の通った温かい人間関係が生まれるのではないかと思います。