2010年11月22日月曜日

「認知限界」という言葉

最近「認知限界」という言葉について考える機会がありました。そしてこの「認知限界」という言葉から次のようなことを学びました。

■人間の能力には限界がある
まずひとつは読んで字のごとく「知ることの限界」という意味での「認知限界」。これは僕たち人間が覚えることができる人数は150人までとか、インターネットによって情報が溢れているが、すべてを処理することができないという話で引用されます。ちなみに組織論でいうと8人以内、30人以内の法則というのがあるらしい。一人のリーダーが認知できる限界は1チーム8人以内で全体で30人以内という法則です。まとめると、人間に限界があるということを認識した上で行動するということ。雲をつかむようなことをしても何も得られない。最適基準ではなく、満足基準を目指した方がいいという事です。

■限界なんてものは思い込みに過ぎない
もうひとつは「限界を決めているのは自分自身だ。そんなものは思い込みに過ぎない」。例えば陸上競技で100メートル走の限界は10秒だと言われていた時代があった。しかし、一人の人間がその壁を破った瞬間、それに続くものが複数出る。つまり、誰かがハードルを乗り越えた瞬間、「あいつにできるなら俺にもできるだろう」となるのです。

これは面白いですよね。ひとつの言葉に「自分で限界を決めるなという一方、自分の限界を知り己を知る」という背反するものが同居しているのです。そしてどちらの意味も僕たちに多くの気づきを与えてくれます。このように世の中にはひとつの物事でも違った見方あります。例えば「円高」では、輸出企業にとってはダメージですが、輸入企業にとってはプラスです。つまり、ここで言いたいことは物事を考える際は片方からではなく、もう片方からも考えなければならないということです。

今回は「認知限界」という言葉からこんなことを考えてみました。

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